苦土・微量要素で美味しい作物つくりをお手伝い。
「マルチサポート」のご紹介②
~ 園芸作物編 ~
マルチサポートは作物の健全な成長に必要な苦土と微量要素(マンガン、ホウ素、銅、亜鉛、鉄)を
バランスよく含んだ総合微量要素肥料です。
主要成分は水に溶けやすく、速効性ですので幅広いタイミングでお使いいただけます。
1)苦土
・光合成や酵素活性を高め、作物の品質向上が期待できます。
・土壌中のりん酸吸収を促進します。
相対的にカリや石灰に対し苦土が不足している圃場が増加しています。
これらの塩基バランスの乱れは作物の生育に悪影響を及ぼす恐れがあります。
土壌分析に基づいた苦土の施用や過剰成分のセーブによって補正することが重要です。
2)各種微量要素
・作物に必要とされる量はわずかですが、光合成などの代謝に必要不可欠な要素です。
不足すると生育障害の原因となり品質や収量の低下につながります。
・作物が吸収する複数の養分のうち、1つでも不足する養分があった場合、その養分に
よって作物の収量(品質)が制限されることが知られています(右図参照)。
連作や品種改良による増収が原因で特定の養分が圃場から収奪される傾向にあります。
偏りのないマルチな成分をバランス良く施肥することが重要です。
作物の収量は最も少ない要素(要因)によって支配されるという考え方のイメージです。
マルチサポートは各種欠乏症状の改善が期待できる肥料です。
=微量要素の特徴=
要 素 名 | 果菜類に対する効果 | 葉根菜類に対する効果 |
---|---|---|
マンガン | 葉緑体やタンパク質の生成、光合成過程における水の分解と酵素の発生に関与しており、葉脈の黄化を防ぐ。 | 葉脈体の構造が破壊され、黄化や、葉脈間に白色化が小班点となって現われる、マンガン欠乏症を防ぐ。 |
ホウ素 | 新芽や根の生育を促進し、花蕾や茎や根の壊死、葉の表面にコルク化が生じるホウ素欠乏症を防ぐ。 | アブラナ科はホウ素欠乏症が発生しやすい。 根部の肥大が悪く形が悪くなり、表皮に亀裂、内部にスが生じるホウ素欠乏症を抑制する。 |
銅 | 主脈を広く残す黄化や、まだらに緑を残す不規則な黄化症状を防ぐ。 | 葉色が濃くなり、葉が立ち気味で、下葉から枯死する症状を防ぐ。 |
亜鉛 | 葉の小型化や、葉柄や葉脈間に多く生じる褐色の小班点の発生などを防ぐ。 | 下葉から黄化、枯死する欠乏症状を防ぐ。 |
鉄 | 上位葉、葉柄に近いところから黄化し、緑をほとんど残さず、黄白色を示す欠乏症状を防ぐ。 | レタスなどの場合は葉脈を残して、上位葉のほぼ全体が黄化する欠乏症状を防ぐ。 |
保証成分(水溶性)
苦土 | マンガン | ホウ素 |
15.0% | 0.5% | 0.2% |
効果発現促進剤
銅(Cu) | 亜鉛(Zn) |
0.02% | 0.05% |
自社の分析例
全けい酸 | 鉄(Fe) |
12% | 2% |